飲食店の食器

飲食店オープンにおすすめの食器、プロ仕様を選ぶべき理由

こんにちは、デザインショップohの村上です。
元々インテリアショップでバイヤーを商品開発を担当しておりました。

そんな経験を元に、これからビストロやカフェ、イタリアン、創作料理の店を立ち上げようとしている方に向けて、「食器選び」についてお話ししたいと思います。
この内容は、お世話になっている飲食店オーナー様の声を参考に、これまでの経験を交えて綴っています。

 

まず、主役はもちろん料理です。
これが大前提であることは、僕も認識しております。

ただ、その料理をどう見せるかによって、お客様の印象は大きく変わります。盛りつけは料理人の技術ですが、それを受け止めるのが食器。
食器がシンプルすぎると、せっかくの料理がチープに見えてしまうことも。

ここでは、誰もが知っている全国チェーンのショップの食器、作家さん物の器、そしてプロ仕様の食器。それぞれの特徴を整理しながら、なぜプロ仕様をおすすめしたいのかをお伝えしていきます。

全国チェーンのショップで買える食器のメリットと注意点

ご予算の関係から候補にされやすいのが、誰もが知っている全国チェーンのショップで買える食器です。

価格が手頃で、すぐに数を揃えられる。デザインもシンプルで、どんな料理とも合わせやすい。多くのご家庭でも強い味方。予算を抑えて開業したい時には、とても有力な選択肢かと。

ただし注意点もあります。
お客様の多くは「特別な場所に来た」という、非日常感を求めている来るはず。
そんな時に「家にあるのと同じお皿だ」と思われてしまうと、せっかくの体験が一気に日常に引き戻されてしまう。これはとても残念なことです。

もちろん、アットホームな雰囲気を売りにするお店なら問題ありません。
むしろ「自宅のようにくつろげる」と感じてもらえるので、プラスに働きます。要はコンセプトと合っているかどうかが大切です。

さらに一歩踏み込んで考えてみてください。
お世話になった大切な方、自分の両親、料理の師匠などを招いた時に「この器で出して本当に良いだろうか」と迷わないか。そうした視点を持つと、食器選びの判断はより明確になるはずです。

作家さん物の器|唯一無二の魅力とリスク

器にこだわるオーナー様の多くが惹かれるのが「作家さん物」。

手仕事ならではの温かみがあり、料理を特別に見せてくれる力があります。ひとつひとつ手作りであるがゆえに、同じものが存在しないという特別感も魅力です。

ただし、その分価格は高めになります。
さらに作家さん物は陶器が多いため、欠けやすい(チップしやすい)ものが多いのも事実。
加えて、陶器は吸水性があるため食洗機が使えない場合も多く、飲食店の現場では使いにくいことも。

もし、欠けた器でも「お世話になっている常連のお客様だから」と出せるなら、それはお店の個性にもなります。けれど、日々の営業で安定的に使い続けることを考えるとどうでしょう?実際に、オープンして半年で買い替えたという話も聞いたことがあります。

プロ仕様の業務用食器が選ばれる理由

僕がおすすめしたいのは、プロ仕様の食器です。

これらは業務用として作られており、とても丈夫です。もちろん、洗浄機対応がほとんです。
とはいえ、絶対に欠けないわけではありません。当たりどころが悪ければ、欠けたり割れたりします。ただ、そのリスクは最小限。家庭用や作家さん物と比べれば、格段に安心感があります。

業務用といっても、無機質なものばかりではありません。
シンプルでありながら料理を引き立てるために計算されたデザインが多いです。例えば白い皿ひとつでも、縁の立ち上がりや厚みの違いで、料理の存在感はぐっと変わります。
お客様にとっては「ここで食べる体験は、自宅とは違う」と感じてもらえるはずです。

デメリットをお伝えするならば、あまり小売はされていませんが、量産されているものなので、他店でも使っている可能性はあります。
さらに、日本製の業務用食器は海外でも人気なので、海外のお店とカブることも。それはもはやデメリットとは言わないかもしれません。

もう一つの注意点としては、一気に大量の在庫が動くことがあり、急ぎの納品が難しい場合もあります。できれば、納品希望日の2ヶ月前くらい決められれば安心かと。

写真の時代に、器は宣伝ツールになる

今は誰もがスマホという高機能なカメラを持っている時代です。
20年前では考えられませんね。

お客様は料理の味を言葉で伝えますが、ビジュアルは写真で伝えるしかありません。

インスタグラムやSNSに料理の写真をアップしてもらえれば、それが無料の宣伝になります。しかも友人・知人を通して、信頼性のある口コミとして広がる。一気にたくさんの人の目に触れる可能性さえも。

ここで重要なのが「器」です。
器がシンプルさと個性を兼ねたものであれば、料理の写真もさらに魅力的になり、お客様の「撮りたい」を誘います。

つまり、食器は単なる道具ではなく、お店のブランディングにも直結する存在だということです。

食器選びはお店のコンセプトの延長線上に

ここで強調したいのは、どの選択肢が正しいという話ではありません。

アットホームを大事にしたいなら全国チェーンのショップの器もありですし、特別感を出したいなら作家さん物が活躍します。
ただ、多くの飲食店オーナーにとっては「丈夫で統一感があり、料理を引き立てる食器」が理想ではないでしょうか。

だからこそ、僕はプロ仕様の食器をおすすめしています。
お店のコンセプトを支える道具であり、長く使える安心感もある。開業の準備段階で「食器まで考える余裕がない」という方にこそ、業務用を選ぶ意味があると思っています。

ohにできること

デザインショップohでは、プロ仕様の食器を厳選して揃えています。

オンラインショップに掲載している商品はほんのわずか。それ以外のラインナップについても、ご希望に合わせてご提案が可能です。

多くの飲食店オーナー様からご利用いただいており、料理好きな個人の方から料理教室の先生まで、幅広くご注文をいただいています。開店準備から一緒に器選びをお手伝いすることもあります。

また、店舗様向けに業務用価格のお見積もりも行っておりますので、お気軽のお問い合わせください。(急かすようで申し訳ありませんが、できるだけ早めが理想です)

また、ご注文いただいた店舗様の許可を得て、当店のHPやInstagramで紹介させていただいております。
メンション付きのストーリーズは100%リポスト!(スマホを忘れて出張しない限り!)
ご注文いただいたオーナー様を応援したい気持ちから始めたことですが、「そのお店、近くです!行ってみます!」という声をいただいたこともあり、嬉しく思っています。

まとめ

• 全国チェーンのショップの食器は安価で揃えやすいが、非日常感の演出は難しい

• 作家さん物は唯一無二で特別な雰囲気があるが、高価で欠けやすく、食洗機に対応しないことも多い

• プロ仕様の業務用食器は、丈夫で扱いやすく、料理を引き立てるデザインも多い

• 写真で拡散される時代には、器へのこだわりが無料の宣伝につながる可能性もある

 

飲食店をオープンする時、食器選びに時間をかけられる方は多くありません。
けれど実際には、お客様が料理を目にする最初の舞台装置こそ「器」です。

食器選びに迷ったら、ぜひ一度ohへご相談ください

 

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