家で美味しいコーヒーを飲む方法の第3回です。
(第2回、第1回もどうぞ!)
コーヒーの味を決める要素は、コーヒー豆と水で8割くらいだと思いますが、次はミルのお話。
コーヒー豆を粉状にする機械をミルやグラインダーと言ったりもします。機械の良し悪しもありますが、ポイントはいつ粉にするか。
楽をしないで、豆のままで
コーヒー豆を買う時って、豆のままか粉にするかを聞かれますよね。どうせ粉状にしてドリップするから、お店で挽いてもらった方が助かります。(挽くというのは、豆から粉にすること)
しかもお店のミル(グラインダーと呼ぶ方が多いかも)は高精度だから、粒度(粒の大きさ)が均一で、とても綺麗に仕上がります。
でも、コーヒーはドリップする直前に豆を挽いた方が美味しいです。これは間違いありません。第1回でお伝えした豆の状態とも関係してきます。
と言うのも、粉状にしたコーヒー豆はたくさんの酸素に触れます。豆の時は豆の表面しか酸素に触れませんが、粉にしてしまうと全体が満遍なく酸化を始めます。そのため、美味しく飲める期間がめちゃくちゃ短いです。
あの膨らみの正体
ハンドドリップをしたことがある方はわかると思いますが、お湯を掛けた瞬間、モコモコモコっと膨らんできます。
あれは、水分を吸ったことで、焙煎によって発生したガスが放出されるから。でも、焙煎から日が経つにつれてその膨らみがどんどん小さくなっていきます。豆の状態でもガスは少しずつ放出されているから。
コーヒー豆を粉にすることで、どんなに焙煎したての豆でも一気にガスは抜けてしまします。たった数日で膨らまなくなるでしょう。
でも、ガスが抜けて膨らまないことが問題なのではありません。
酸化が進むことが良くないのです。
コーヒーは、豆のまま買った方が美味しく飲める期間を長くすることができます。
粒度の秘密
ミルの話に戻りますが、安いものは3千円台のミルもあります。
ただ、プロペラ式というタイプはあまりおすすめできません。2〜4枚の歯が回転して豆を砕くタイプです。ジューサーみたいに歯が露出しているあれです。
これは粒度(粒の大きさ)がバラバラになってしまいます。
粗挽きと細挽きが混在した状態になるため、抽出が不均一に。抽出し過ぎる豆もあれば、抽出が足りない豆もあり、安定しない味わいになります。
一般的に、粒が細かいほど旨味もたくさん出ますが、雑味も出てきます。
逆に、粒が粗い(大きい)ほどスッキリした味になりますが、物足りない印象にもなります。
同じ分量の同じ豆を使っても、粒度によってコーヒーの味は全く違うものになります。これは飲み比べるとハッキリ分かりますよ!なので、均一に挽くことって、意外に大事。
また、豆の種類や焙煎度合いによって粒度を変えた方が、その豆の良さをより一層引き出せるのですが、大きさをコントロールするには、プロペラ式ではできないんです。泣
といっても、粉の状態で長期間保管している時ほど味が悪くなることはありません。淹れる時に挽くだけでもかなり良くなります。
ミルを購入するなら、手引きのミルがおすすめ
ピンキリではありますが、コーヒー人気の影響でかなり種類が増えましたね。1万円前後の手引きミルなら十分だと思います。
ただ、手引きでゴリゴリするのはちょっと時間がかかります。
電動であっという間に粉にしたい場合は、ちょっと高価ですが、コニカルカッター式やフラットカッター式というタイプがおすすめ。コーヒー豆の粒度をコントロールできますよ。
まとめますと、豆はドリップする直前に粉にする。
ミルを買うならプロペラ式は避ける。
豆、水、ミル この3つで美味しいコーヒーは9割くらい実現します。
ちなみに、ケトルもいろんな種類が出ていますが、正直ケトルを換えただけではコーヒーの味はかわらないかも。湯の温度と淹れ方次第です。汗
とはいえ、おしゃれなケトルがあると、プロっぽくてめちゃくちゃ気分が上がるんですよね〜。笑 自己満足も大事です。
そして、コーヒーを飲むマグを変えると、不思議なことにさらに美味しく感じることも、あるとかないとか! もちろん、おすすめしたいのは、ゴブレットマグ。