コーヒー豆

家で美味しいコーヒーを飲む方法 vol.1|コーヒー豆編

コーヒーとインテリアは真逆

僕は根っからのコーヒー好きではありますが、プロではありません。
インテリアショップを退職する際、「どこにカフェを出すんですか?ロースター(焙煎する人)になるんですか?」というメッセージを数件いただきましたが、とても恐れ多い。

カフェのオーナーさんやロースターさんとよく話をしますが、彼らはもの凄く勉強されているし、努力も凄いです。(どんな業界でもプロなら同じだと思いますが)
なので、ただのコーヒー好きな僕が突然カフェを始めても、仮に良い焙煎機を買って焙煎を始めても、まったくビジネスにはできないでしょう。

何が難しいって、品質(味)安定させることです。
インテリアショップでは、お客様の生活や好みによって提案する家具が違ったり、伝え方を変えたりします。

でも、コーヒーは真逆。
同じコーヒーならいつも同じ味になることが大切なことで、それは素人には簡単には真似ができません。(自分で楽しむ分には、味が変わるのもありですけどね。)

ただ、長年自宅でハンドドリップをしてきた経験から、家で美味しいコーヒーを淹れる方法はある程度心得ているつもりです。

今回から数回に分けて、僕の経験をご紹介してみたいと思います。

 

そもそも美味しいコーヒーとは

結局は個人の好み。

なんて言ったらそれで終わっちゃいますが、インテリアでもファッションでも、良いと感じる物にはセオリー(基礎とか基本とか)があります。それを知るだけで見え方が大きく変わります。きっと面白くなって好きになるかもしれません。

僕が思う美味しいコーヒーとは。

嫌な後味がないこと

一番わかりやすいのは後味(あとあじ)。
飲み込んだ後に残るエグ味やシブ味が、コーヒーは苦手という人を増やしていると思います。

渋柿をかじったこと、ありますか?
ペッペッペッと吐き出しても、ずっと口の中に残るあのイガイガした感じ。(令和で渋柿をかじるって、無いかも。汗)
コーヒーを飲んだ後、口がイーってなって、顔が歪むようあの感じは絶対避けたいですね。

 

エグ味と苦味はまったくの別物

コーヒーは植物の種を焼いて焦がしているので、多少なりとも苦味はあります。でも、香ばしいやほろ苦いといった印象はネガティブなものではなく、そんな表現を使う時はだいたい、スッと消える苦味です。
それは寧ろ、焙煎が上手な美味しいコーヒーだと思います!

エグ味やシブ味の原因は、ローストした豆の状態や鮮度。
見た目は綺麗にこんがり焼かれていても、中身が生焼けだったりするとコーヒーにエグ味が出ます。これが後味を悪くします。

また、ローストすると豆の表面に油分が出てくるのですが、この油分は時間と共に酸化して嫌な味になります。どんなに高級な豆を上手にローストされていても、数ヶ月も空気に触れていると、シブ〜い後味のコーヒーに。泣 もはや腐ったフルーツを同じ。

逆に、それほど高級な豆じゃなくても、ローストしたての豆で淹れるコーヒーは美味しいです!

 

良い状態の豆を手に入れる

まずはコーヒー豆の状態を確認しましょう。
料理なら味付けや調理で美味しさをカバーできるかもしれませんが、コーヒーは豆からお湯で抽出するだけなので、素材の状態が結果にズドンと直結します。

つまり、コーヒーの美味さは豆の状態で7割決まります!

「結局高い豆を買えばいいじゃん」という訳じゃありませんよ。

ちゃんと焙煎された豆、焙煎日から時間が経ち過ぎていない豆を選ぶことが最大のポイントです。
(ちゃんと焙煎された豆→ これに関しては僕も深い知識はありません。コーヒーが美味しいショップなら、ちゃんと焙煎された豆と思っているくらいです。あとは、焙煎機が綺麗に手入れされているとか、その程度です。)

豆自体の希少性や価格よりも、豆の鮮度(焙煎日から日が浅いほど新鮮と言えます)を意識して手に入れることが、最も早く美味しいコーヒーを飲む方法です。

焙煎日から10日目の豆と、1ヶ月過ぎた豆とではかなり味が変わります。3ヶ月も過ぎるとちょっと…。これは高級な豆も同じこと。

しかも、深煎り(酸味を抑えて苦味を出すため、濃い色に焼き上げた豆)になればなるほど油分が多く出るため酸化も早く、美味しいと感じる期間は短くなります。どちらかというと、浅煎り(あさいり。酸味を味わえるように、淡い茶色に焼き上げた豆)の方が長持ちする印象です。

豆を買う時に、焙煎日を聞いて見てください。賞味期限ではなく、焙煎日です。
僕は2週間前までならOKですが、結構早く飲みきりたいです。

3日前〜1週間前ならベスト。昨日焙煎でもいいのですが、ちょっと落ち着かせた方が、なんとなく好きなんですよね。2日目のカレーのように。

 

「家でコーヒーを美味しく飲む方法 vol.1」はこの辺で。
vol.2は水について、vol.3はミルについて。

 

 

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