新商品「あのマルチボウル」ができるまでの5年 〜前編〜

新商品「あのマルチボウル」ができるまでの5年 〜前編〜

こんにちは、店主の和田です。
さて、もうすぐohのオリジナル新商品「あのマルチボウルがやってきます。(※2024年1月25日に公開となりました。)ご飯から一品料理、スープにまで、マルチに使えるボウルです。楽しみにしていてくださいね。

この新商品、実はプロダクトの元となる原型を発見してから、5年が経とうとしています。今回はその開発秘話を、前編・後編の2回に渡り、お話しさせてください。



業務用品好き

皆さんには「理由なく好き」という事はありますか?
なぜか感覚的に引き寄せられてしまうもの、それを見ている時は、周りが見えなくなってしまう、触れている時はドーパミンのような物が出て時間を忘れてしまう。○○には目がない、そんなことはありますか?

僕の場合、幾つかのひとつに「業務用品」があります。
例えばマクドナルドのトレイ、すき家のさじ(実は、あのスプーンの原型)、韓国料理屋の食器、カフェのトイレのペーパーホルダーなど。

出会って「これいい!」と感じたら、どこで買えるかを知るまで追い続けます。東京・合羽橋などの調理専門街や普通にお店で購入できる物もありますが、それは少数で、結局、専門に取り扱っている会社の営業さんまで辿り着き、直接買うこともしばしば。

飲食店で出会う物というのは、僕が使う以前に、既にそのお店のオーナーが買った物を、その場で使わせてもらっている訳で、空間の印象や、味や匂いとかの記憶がずっと残っていて、インテリアショップで見つけるのとはまたちょっと違った感覚なんですよね。

物が生きているというか。

 

発見したのは、あのカフェ

これは、東京・恵比寿にあった、とあるカフェで撮影した写真です。会社が近くだったので、結構頻繁にランチに通っていた店。人気なのは、唐揚げ定食で、カレーがソースとして付いてくる悪魔的なメニュー。もちろんご飯はおかわり自由。まぁそんなことはどうでも良くて(笑)。ここで出会ったこのお茶碗(ライスボウル)が、フォルムと持ちやすさ、重量バランスが秀逸で訪れる度に「どこの食器だろう?」と裏を覗き込むも、印やマークはなし。

店という店を探しましたが、どこにもありません…。意を決し、店長さんに伺った所、どうやらレンタル食器と判明。その業者さんを教えてもらい、なんとか手に入れる事ができたのです。






それから、3年。食卓のメイン食器として、使って、使って、使い倒されてきました。何回も落としたり、割とハードな扱いにも、涼しい顔をして、今日も食器棚に収納されております。

これだけ使うと飽きそうなものですが、つかいやすさの印象がずっと続いています。ご飯茶碗やライスボウルとして大切なのは、持ちやすさ手に触れる部分の面積と形状、重心のバランスが良くないとなんだか使っていて疲れてしまいます。




例えば最近発売になった、iPhone15 Proは20グラム程度の軽量化にも関わらず、持ってみるとそれ以上に軽く感じます。これは、形状が少し角丸になって、手に触れている面積が増えたのと、全体の重心のバランスを調整したことによるものです。数値だけでは計れない、実際に触れてみて始めてわかる事が道具にはあります。


 

愛すべきフォルム

でも、使いやすいだけでは、やはり長く愛用はできません。やはり気に入っている所は、フォルムでしょうか。コロンとした、かわいい形は愛嬌があっていいですね。口が広く、少し背が低いボウルの形状は、デザイナー森正洋(もりまさひろ)の平形めし茶碗を彷彿とさせるようで、ご飯やおかずをちょこっと盛ると、良い感じに映えます。

森正洋の平形めし茶碗

元々、平形めし茶碗が生まれた時代は、お茶碗に白飯をマンガのように盛るというのが一般的で、それに対して正洋が「少し広口で浅型の茶碗にちょこっと盛る」というのを新しいスタイルとして提案したのが始まり。今では、この碗には、むしろ白飯以外のおかずを盛る、ボウル的な用途の方が一般的になっています。


そう言われると、我が家のこの食器も、もっと色々な使い方ができるのかも…と思い始めたのがあのマルチボウルの開発のきっかけになるとは、その時は知る由もありませんでした。
後編につづく

 

 

新商品「あのマルチボウル」ができるまでの5年 〜後編〜

 

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